【仕事の場】ワークスタイル

いろいろな仕事の場所について

車や電車で仕事する

仕事をする場所は建物の中だけではありません。
車や電車でも仕事はできます。

新幹線は、新しい車両であれは電源はもちろん、WIFIも使うことができます。JR東日本の新幹線の中には仕事ができる専用車両が準備されており、テレワークの拠点として新幹線利用を行うことが可能です。

新幹線はトイレもあり、のどが渇けばドリンクやお菓子を購入することもできます。仕事を行ううえではかなり快適な環境であることは間違いありません。ただし、WIFIの接続状況はあまり良好とはいえないことが多いため、インターネット上での仕事には向いていません。ブツブツ切れることが多いのでストレスです。

また、車での仕事も可能です。走行中に仕事をするという意味ではなく、例えば、山などの空気の澄んだところへ移動し、パソコンで作業するというイメージです。キャンプセットを持参すれば、テントの中で仕事をすることができます。車の中に100V電源が取れるバッテリーなどを置いておけば、パソコンの電源にも困りません。ノートパソコンは、大容量のバッテリーパックを追加で準備しておけばそれで足りるでしょう。

電車も有効活用する

車内でWIFI環境を整備するのは容易ではありませんが、スマートフォンを経由したデザリングであれば、メールチェックぐらいの通信であれば不自由なく使いこなせます。

まさにノマド族ではありませんが、車で移動しながら、各地のコワーキングスペースを活用し、日帰り温泉に入浴しながらヘッドワークを行い、夜は地元の居酒屋で地域の名物を食べつついっぱいやって、そのまま車で寝る。そんな生活も贅沢ですが可能でしょう。

フリーランス個人事業主はたいへんなプレッシャーのなかで仕事をしているわけですから、自由というものをもう少し活かした仕事スタイルがあっても良いと言えます。

自分もシェアオフィスを事業展開する

フリーランス個人事業主は、それほど広いオフィスは必要ないことがほとんどです。もちろん、従業員を複数抱えている個人事業主は別ですが、フリーランス個人事業主は多くの場合、自分一人での活動となりますので、オフィスは自宅などで十分なわけです。

とはいえ、来客が多いようなビジネスを行っているならば、自宅をオフィスにし続けるのは限界が生じることがあります。家族が一緒に住んでいる自宅をインターネット上に広く告知していくことも抵抗があると考えるのが一般的ですし、いろいろな人が一般住宅を出入すれば戸建てならまだしも、マンションなど集合住宅の場合には隣人の目も気になります。
なによりも、顧客の視点で考えても商談や物を買う場所が一般住宅というのでは、やや信頼性に欠けるというのも事実です。

このように、業種によっては早い段階で、あるいは、業種を問わず規模が大きくなればオフィスを借りる必要性は高まってくると言えます。

ここがフリーランス個人事業主にとって踏ん張りどころですが、思い切って自分のオフィスを賃貸で借りてしまうのも一つです。少し背伸びをして広いスペースを借りてしまう。
自分だけなら小さなスペースで十分かとは思いますが、空いたスペースは同じようなオフィスを求めている人に貸すという方法があります。つまり、自分がシェアオフィスを経営するということです。そこまで言わなくても、誰かと一緒にオフィスを借りるというイメージです。そんなに難しいことではないでしょう。

注意が必要な点は、自分がオフィスを借りた状態で、さらに誰かに貸すということは転貸ということになり、それが問題ないか大家さんに許可が必要になるということです。事前にそのような形態で使いたいということを言い、許可を取っておけば問題ありませんが、後から依頼しても断られることがあります。

大家さんからすれば。賃貸する際にあなたのことを信頼して貸すのであって、あなた以外の人がどんな人なのか分からない以上、勝手に自分が知らない人が利用できる状態になる転貸というのをよく思わないというのは当然です。

もし、自分以外の人にもスペースを使わせるということであれば事前に許可を得ることは必須です。許可を得ずに勝手に第三者を招き入れ、それが大家さんの知るところになった場合、契約違反などを理由に立ち退きを迫られる可能性があり、その場合にはこちらの立場は非常に弱いものとなってしまいます。この点、注意が必要でしょう。

ネットワークの価値

コワーキングスペースなどで今まで知らなかった人と出会い、人脈が広がる。とはいえ、それが自分にとって価値のあることか、意味のあることがと考える人もいるでしょう。例えば、自分のビジネスとは全く関係のない業種の人と人脈ができても、それがビジネスで役立つとは限らず、あまり魅力的なネットワークとは言い難い。その点、人脈づくりに費やす時間などのコストがどうなのかと考えることもあるでしょう。

しかし、フリーランス個人事業主にとって「人脈」は想像以上に重要です。直接的にその人が自分のビジネスに無関係だとしても、不思議なもので人は人とつながっており、どこかで接点が生きることがあります。

もっといえば、仕事にはずっとつながらなくても人生の伴侶になる可能性もあります。マッチングサイトで婚活をするのが珍しくないなか、コワーキングスペースでの出会いで結婚に結び付く可能性は到底否定のできるものではなく、実際にシェアオフィスの隣同士になったのが縁で結婚をした、というような話は山ほどあります。

フリーランス個人事業主は、専門性の高いビジネスを行っていることが多いため、お付き合いする人(普段接するビジネスの関係者という意味です)が相当限定的になります。

人脈とビジネス

その意味でも、シェアオフィスやコワーキングスペースで出会う人々は普段出会うことのないバックボーンなどを有する人ばかりですから、刺激的だと言えます。仕事に繋がるかどうかという観点で人脈を捉えるのではなく、「人脈は必ず自分の人生を豊かにする」という視点を持つと、さまざまな場所で仕事をすることのメリットにも気づくことができるのではないでしょうか。飲み仲間ができれば自分の仕事のストレスを減らすことができ、結果的にビジネスにプラスに働いていると考えることもできるのです。

もちろん、出会いの刺激に溺れてしまって家族を崩壊させてしまうような人も現実的には多いため、理性を持って人脈を捉えていく必要があるのはいうまでもありません。

自宅の外で仕事をする

フリーランス個人事業主のうち、自宅をオフィス代わりに利用している人は非常に多いでしょう。自宅をオフィスにするメリットは、家賃を事業分だけ経費にできることなどもありますし、そもそも通勤する必要がないので時間を有効活用できるというのもあります。
一方で、メリハリがなくなるというのも事実です。

プライベートと仕事の境界線があいまいになり、今日は気分が乗らないから仕事はお休みとなったり、逆に気分が乗りすぎて子供や家族をそっちのけで仕事に没頭している、なんて偏った時間の使い方になってしまっている人も多いです。

そのようなアンバランスな状況を招くのは、やはりマンネリということもあるでしょうし、フリーランス個人事業主の特徴と言っても良いかもしれません。できるだけ新鮮な気分で仕事を行うためには、たまには外で仕事をするというのがおすすめです。

自宅の外で気分転換

コワーキングスペースやシェアオフィスの中には、ドロップインという1日や1時間での利用が可能な場所がありますので、そこに足を運んでみる。1日程度であればそれほど費用は掛かりませんし、新たな人脈ができて仕事に繋がることもあります。

カフェでも構いません。誰も自分のことなど見てはいませんが、人ごみの中で仕事をしていると何か気配を感じて意外と捗ったりします。自宅で仕事をしているときとは明らかに時間の流れ方が異なることに気づくことでしょう。そんなことを体感しながら、自宅での仕事だけでなく、さまざまな場所で仕事をしてみるのはホントにおすすめです。

気分によって変えるのも一つ

自宅で仕事はできるけれど、たまには気分を変えて違う場所で仕事をしたいと思う時もありでしょう。あるいは、普段はシェアオフィスを借りているけれど、コワーキング機能はないため、たまには誰かと話をしながら仕事をしたい、と思うこともあるはずです。

パソコン一つで仕事ができるような時代にあっては、どこでも仕事ができるようなビジネスを行っている人が増えてきています。そのような場合、一か所に決めて。そこでしか仕事をしてはいけないというルールはありません。ノマドと呼ばれるように、気の向くままに点々と施設を渡り歩いて、気分によって場所を変えて常にフレッシュな気持ちで仕事をする、そんな働き方も良いでしょう。

 

車の中を仕事場にしながら、全国を車で縦断しながらビジネスを行っているような人も珍しくありません。働く場所に縛られることなく、最高のパフォーマンスを発揮できるような働き方が今後は求められていくでしょう。

シェアオフィスで仕事する

仕事をする空間を専門的に提供しているのがシェアオフィスです。
パーテーションで区切られた個室(小さな部屋)を提供しているところが多く、ほぼ周りの目を気にすることなく仕事に集中することができます。消防法の関係で天井付近はパーテーションがありませんが、上から覗かれるようなことはなく、ほぼ個室(半個室と呼ばれることもあります)となっています。

また、最近のシェアオフィスは、個室のほかにコワーキングスペースを提供しているところもあり、集中したいときには個室、誰かと話をしながら仕事をしたいときにはコワーキングスペースを利用するという柔軟な使い方も可能となっています。

気分や目的に合わせて利用できるというのは非常に魅力的です。

ワークスペースとして専門化していることから、仕事に集中できる設備が整っている点が魅力的です。電源やインターネット環境は当然のこと、コピー機や文具なども整備されています。

さらに、会議室などある程度の広さの個室が準備されているところも多く、ミーティングなどで使えるようになっています。プロジェクターやホワイトボードなどもレンタルできるところがほとんどですから、まさにオフィスとして活用できます。

デメリットは、長期的な利用が前提にされているため、料金体系が月額制となっていることです。まさにオフィスを借りた際に生じる家賃としての性格が強くなっています。もちろん、ドロップインと呼ばれるような1日だけの利用も可能なところもありますが、かなり割高となってしまう点に注意が必要です。

コワーキングスペースで仕事する

日本中で増えているのがコワーキングスペースです。明確な定義が存在するわけではありませんが、他人とコミュニケーションを取りながら仕事を行うような形式がコワーキングと考えれば良いでしょう。

コワーキングスペースには、自分以外の他人とコミュニケーションを取りながら仕事したい、他の人と話をしながら刺激を得たい、ネットワークや人脈を広げたいという目的を持つ人が集まっています。カフェとの大きな違いは、誰かに話しかけられることや自分から話しかけることを基本的には望んでいる人たちが同じ空間で仕事をしているということです。

カフェで隣の人にいきなり話しかけたら変な人扱いされるのは当然です。カフェを利用する人の目的はさまざまですから。ところが、コワーキングスペースはコミュニケーションを求めていることが前提なので、自由に話しかけて良いということに理解をしている人が集まっているという点が大きな特徴です。

大きな会社に所属しているような人(労働者)よりも、フリーランスや個人経営者といった属性の人が多く見られます。

仕事をするうえでの設備は整えられており、電源やWIFIは非常に充実しています。ドリンクなどはコワーキングスペースによって扱いが異なりますが、フリードリンクを準備しているようなところもあります。

人と会話したり仲間を増やしたいという人にはコワーキングスペースで仕事をするのは最適でしょう。一方で、周りの人とあまり関わることなく自分だけで集中して仕事をしたいという人にはあまり好ましい環境ではないと言えます。